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Su
Dhkcdbalrd
「そうそう。でもあの刑事が警察手帳を出そうとしたときに裕輔が殴っちまったんだよ」 「いや、指示と言われても、とくには」
雅博はぼそっと呟くと雲の差した王都の闇に消えた。細い風に一篇の琉歌を漂わせて。 [#ここから5字下げ] 王に言われるまで真鶴は泣いていることに気がつかなかった。自分は王の女としても失格だと思 う。 「雅博殿さようなら。私はこれで首里天加那志の妻になれそうです」 「だって抗議行動はお金を引きだすためにやったことでしょう」 「自分でそんなこと言わないの」小さく苦笑した。 有能なビジネスマンを思わせる口調だった。てっきり形だけの聴取をするものだと思っていた。 のり巻き。トロ。二人で知っているネタの名前をあげている。 「ぼくもいい」 「だって高いじゃない、こういうところ。四人で食べたら」 |
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